top of page

民泊であった怖い話


皆さんこんにちは、リハビリ王海老澤です。 さて、あまり外に出ていないので気付きませんでしたが、外界はすっかり秋風が吹いてますね。 少し季節外れですが、本日はまだ夏気分のあなたに

民泊であった怖い話をしようと思います。

私、2015年10月頃に民泊の清掃会社を設立いたしました。 現在は会社ごと譲渡して私は直接運営しておりませんが、クリパクというお掃除屋さんです。 清掃会社お探しの方はぜひご紹介します。

そもそも民泊とは???

細かくは説明しませんが 簡単にいうと空き部屋をホテル代わりに貸し出すサービスで、昨今の訪日外国人の急増により需要が高まっているサービスです。 不動産会社や旅行代理店など様々な会社が参入しているかなりの成長市場です。 手前味噌な話ではありますが。 同業者はどんどん増えましたが、

得意の枕営業のおかげで契約件数はどんどん増えていきました。

ちょうど去年(2016年)の今頃(9月上旬)でしょうか。

契約件数に対してスタッフの数が足りず、 連日早朝から業務開始の深夜に帰宅という日々が続いており、 鬱と過労の間を駆け抜けておりました。 その日も22時をまわり、最後の物件に向かいました。 22時過ぎに清掃をするのではなく、 新人が清掃した部屋をクレームを出さないために仕上げの2重確認をしに行くためでした。 最後の物件は契約後初めて清掃に入る物件でしたので、到着までどのような物件かも分からず、バイクで向かった先は北区王子エリア

物件に着くとそこは築40年ほどの古びたコンクリートマンションの某ビル。。

(イメージ) 4階建ての建物で契約物件は4階の部屋 各階1フロアに1部屋のみの作りになっていて2、3、4階に1部屋づつなので1部屋あたりはとても大きなことが予想できました。 1階は全て駐車場になっており、 22時を回っていたせいか建物全ての電気が消えて、 人気もなく。。。 何も見えないほどに真っ暗だったので携帯のライトをオンにして建物の中に入りました。

何とか物件に入ると内装も古い物件特有のきしむ扉に痛んだフローリングとタイル張りにカランつきの水回り、そしてほのかに香るカビのような湿気臭。。。

僕は霊感はないと思いますが、とにかくその部屋を早く出たくて仕方ありませんでした。 冒頭でもお伝えしましたが 民泊は一種のビジネスです。 ビジネスは安く仕入れて高く売るのが鉄則です。 では物件を安く仕入れるにはどのような物件を探せば良いか??

そう、事故物件です。

僕はあくまで清掃会社でしたので、その物件がどんな物件かは解りませんが、確実に嫌な雰囲気の物件はありました。。。 その中でもその部屋の雰囲気は凄まじく、、、 ずっと心の中で

【怖くない!今俺めっちゃ成長してる!】

と自己暗示しながら

GLAYのBELOVEDをイヤホンで大音量で聴いて仕上げをして恐怖心をごまかしておりました。

部屋は4LDK 玄関を入ると左右に2つづつ古びた扉があり、それぞれの部屋へ続いています。 つまり部屋間を移動する際は必ず玄関を通る構造になってました。 そこで僕は効率よく清掃するために玄関に洗濯物やゴミを集めて部屋一つづつ片していくことにしました。 左の部屋から片付けていき、順調に2部屋目に差し掛かったその時、、、、

バターーーーン!!!

と部屋の扉がいきなり大きな音を立てて閉まりました。 びっくりしましたが単なる風の仕業です。 そして2部屋目も終わり、玄関に洗濯物とゴミを置いた瞬間また生ぬるい風が吹きました。。。 玄関の扉が30cmほど空いていたのです、そのため風が通りドアが閉まったのだなと思いドアを閉めようとドアノブを掴んだ瞬間。。。

70歳ほどの老婆が凄い形相でこちらを見ておりました。

ほんっっっっっっっとにおしっこ漏らしそうでした。 今思えば、人間って本当に驚いた時は声も出ずに体が固まるんだな。 とわかった瞬間でした。 30秒ほど見つめ会い勇気を振り絞り

『ななな、何ですか!!!?』

老婆は何も言わずこっちをこっちを見たままでした。 そしてそのまま5秒

『ボボボ僕いきますからね!!?』

部屋の奥へ逃げようとしたその時

『あんたが何なのよ!!!!!』

23時、老婆が吠えました。 『昨日も一昨日も夜から朝まで中国人が10人でどんちゃん騒ぎで建物中にゴミは撒き散らすしこっちは寝れないのよ!!!あんたがオーナーね、直ぐに辞めて頂戴!!』

どうやら老婆はあの世の者ではなく、

このビルの住人だったようです。

その後老婆に事情を説明し、翌日運営会社に報告。 初期費用500万円で民泊運営スタートしたその物件は回収8万円で492万円の赤字を出して撤退となりました。 おしまい。 数字だけを見れば空き部屋の活用に民泊運用はベストですが、法律面やゲストのケア、近隣住人やゴミ処理のケアなど実際の業務はたくさんあります。 昨今の民泊関係の業者さんには知識も誠意もない業者が多いのも事実です。 ちゃんとしたプロの意見を取り入れ、効率よく長期の安定した運用ができるようにしましょう。これから民泊を始められる方のお手伝いもしておりますのでご興味のある方はご連絡くださいね、精神論しか語れませんがね。 ではでは。

bottom of page