無事半月板の手術は終わり、あとはリハビリのみとなった。
膝の名医、田代先生有難うございました。
しかし、入院生活というのは様々な方が様々なお世話をして下さるので有難いけど大変だ。
養生は大切だが、何だかここに居ては自分が怠けてしまう気がする。
確かにリハビリは大切だと思う。
でも俺は太陽を浴びたい。
なので今日はここからどう脱出するか考えてみようと思う。
君も入院生活に退屈を感じたら是非参考にしてほしい。
まずは脱出を試みるタイミング。
これは深夜と思われがちだが、夜の病院はとても静かだ。
逆に足音が廊下に響いてしまい、当直の看護師さんにバレて刑期が伸びてしまう可能性がある。
ではベストなタイミングは逆に昼間か?
昼はたくさんの先生が何かを聞きにやってくる。 ましてやこの五厘頭で彷徨っては逆に目立つ。
ではいつだろうか?
答えは一つ。
『お風呂タイム』だ。
ここの病院のお風呂システムは30分のローテーションで予約制になっている。
予約方法はお風呂予約の紙に名前を書くだけだ。
しかし脱出に必要なのは予約を入れる事ではない、白いテープに自分の部屋番号と名前を書いておく事だ。
ではどう使うのか?
お風呂予約は30分のローテーションなので、 00分〜30分のスパンで交代のタイミングがある。
その交代のタイミングで次お風呂に入る人が
入浴中
の札を取りにナースステーションへやってくる。そのタイミングだ。
次の人が札を取って風呂に向かったら直ぐに予約表のその人の欄に先ほど用意したテープを貼るんだ。
そうすれば30分間の間俺は予約上としてはお風呂にいる事になる。
つまり俺がベッドに居なくても違和感のない時間ということだ。
その30分が勝負の分かれ目。
ではどんなルートで行くのか?
ココは最上階の8階エレベーターは博打に近い。
リハビリ担当の先生にバレたら即独房行きだ。
階段は片足が使えないため8階を下るのは難しい。
そう、ここからが肝心だからよく覚えておいてほしい。
準備するものは ナースコールのボタンと汚れたシーツ
そしてリネン室にあるワゴンと清掃員のコスチュームだ。
まずは汚れたリネンを自分のベッドに置いておくそしてナースコールを持ってリネン室に隠れる そしてリネン室にある清掃員のコスチュームを、装着するんだ。
ワゴンの準備も出来たらそこでナースコールを鳴らすと思いきや、その前にここからは勢いが必要なので。。。
シャンパンコールを大きな声でかける。
リネン室が騒がしいぞとなった瞬間ナースコールを鳴らすんだ。
シャンパンコールとナースコールが入り混ざり、病棟の警備が若干混乱する。
そんな渦中ナースコールに気づいた担当の看護師さんが僕のベッドへ向かう。
勿論僕のベッドには誰も居ないが汚れたシーツがある事を看護師さんが発見してくれる。
あれ、海老澤さんはお風呂か。
ではナースコールは誤作動か?
なんて思った瞬間
清掃員のコスチュームでワゴンを押しながら病室の前を通るんだ。
ちょっと君、 と声をかけられる。ここで動揺してはいけない。 はい。 と、帽子を深めにかぶって答える。 810号室のここのベッドシーツを取り替えて置いてくれるかな。 かしこまりました。 そしてベットメイクするふりをして荷物をまとめ、何もなかったかのように清掃員のままエレベーターで3階の洗濯室へ向かうことができる。 しかし問題はこれからだ。 無料体験版はここまで。 続きがきになる方は今すぐ会員登録をしてライバルに差をつけろ!!
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